124名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/11/25 21:52
誰にも信じてもらえないんだけれど…
小さい頃(小学校低学年だと思う)の妙な思い出。

ある日、家族で遊園地に行った。
その遊園地にはミラーハウスがあって、自分はイヤだったが姉が入りたがったので一緒に入った。しばらく一緒におっかなびっくり歩いていたが、途中から姉はそそくさと進んで行ってしまい、自分は思いっきり一人ぼっちで取り残された。

半ベソをかき、生来の方向オンチも手伝ってパニクる自分。呼べども呼べども姉は答えない。早く出たいのに回りは鏡ばっかりで右も左も分からずあっち向いてゴン、こっち向いてガン。おでこは痛いし転ぶし心細いし同じ場所ぐるぐる回ってるしで限界だった。いろんな意味で。

と、手探りしていたらようやく通れる道を見つけて、やったー!これで出られるー!と喜び勇んで進んで行った。そしたら、目の前にとんでもないものがあった。


125名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/11/25 21:53
鏡の通路の一面に、まぎれるようにガラスケース。その中に、真っ白な大理石の坊さんの像があった。

大仏みたいに右手を前に、左手を上に向けてまっすぐに立って、目は薄く笑ったような半眼で、口は歯を見せて笑ってる。その目からも口からも鼻からも、真っ赤な血が出てた。真っ白な大理石に恐ろしいくらい真っ赤な血のり。

首まで血を垂らしたその坊さんの、菩薩のような微動だにしない笑顔。そんなものがガラス一枚隔てて存在するという異常事態。
 
真っ暗なミラーハウスの中で、鏡の反射とその坊さんだけが白く浮かんで見えた。今思えば2メートルもないんだろうその大きさも、子供の自分にはむちゃくちゃ大きく感じられた。

恐怖で声も出なかった。とにかく走って走って逃げまくった。驚くべきことに、あれだけ迷った道筋を、一度も迷うことなく自分は入り口から飛び出した。とにかく速かった。


126名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/11/25 21:55
先に出ていた姉は何も見ていないと言うし、どんなに怖かったか身振り手振り訴えても親は腹を抱えてゲラゲラ笑うだけだった。

あれから何度もこの話を友達にもしてみたが、その遊園地に行ったことのある友達誰一人として、そんなものを見た事はないと言う。

あれ以来、あのミラーハウスに行くことは絶対になくなった。時が流れてあの遊園地にいくことすら稀になった。

でも、今でもあの坊さんの顔をはっきり思い出せる。夢や偽の記憶にしてはリアルすぎる。第一あの頃、自分は目や口から血が出るなんて知らなかった。